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1973年薬剤師として医療センターの薬局に勤務していた私は、病気に対して治療や薬を処方することが主流となっている《対症療法》といわれる西洋医療の方法に疑問を持ちました。たとえば、頭痛には頭痛薬という治療です。この一般的な西洋医学の治療に対して、私は、人には色々な生活環境(睡眠・食事・運動・嗜好・仕事・人間関係など)やその人の体質などがあるにも関わらず、その要素をほとんど考慮せず、単に病気に対して治療するだけの対症療法でよいのだろうか?という疑問を持ったのです。 |
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最近でこそ、生活環境などが病気と関係が深いということが言われるようになっており、単に表面に現われている症状だけで治療してはいけない!と言われ始めていますが、その当時は医師も、生活環境の要素を治療に反映することなど考えもしない時代でした。 |
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西洋医学に対して抱いたこの疑問を解決する手段として、私は東洋医学を学びました。 東洋医学は、病気ではなく人の生活習慣や体質が病気を引き起こしているという考えに基づいて治療する《対証療法》と言われる治療法を行います。東洋医学では、人間全体を診て治療方針を立てていきます。ホリスティック医学と言われているものです。 |
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